VOL..W


イギリス編
(コッツウォルズ)



産業革命の中、自然への回帰、生活の美しさを提唱した詩人、社会運動家であり建築家のウイリアム・モリスが「この世の天国」と呼んだのがロンドンから西へ約200kmにあるコッツウォルズ地方です。北は、シェークスピアの故郷であるストラットフォード・アポン・エイヴォンから南は、バースまでの直線で約160kmに渡る丘陵地帯。牧草地そして田園風景が美しい緑のなだらかなスロープを描いています。




コッツウォルズとは、旧英語で「羊小屋のある丘」という意味で、この地方の主要産業である羊毛産業が全盛を迎えた14世紀から16世紀にこの街や村の基礎が築かれました。









この地方の建物は、光を浴びると蜂蜜色に輝いて見えるライム・ストーンと言われるこの地方独特の石灰岩でつくられていて、豊かな緑の丘陵地に一層美しい彩りを添えています。バイブリーと言われるコルン川のほとりにある村は、ウイリアム・モリスが「イングランドで最も美しい」と賞賛した村で蜂蜜色のかわいい家々が並び、コッツウォルズならではの素朴で美しい風景を見せています。















産業が次第に衰退する中、自然と共存する暮らしを極上と考えた人々は、昔ながらの生活にこだわり暮らし続け、古き良き英国のカントリーライフを今に伝えます。私が訪れた7月、ここには、色とりどりの花が咲き乱れ、中でもラベンダーの紫がとてもきれいでした。この美しい緑のコッツウォルズは、その蜂蜜色の建物とともに暖かみのあるウオームの色々に彩られ、ここを訪れる人々に絶え間なく心の安らぎと心洗われるような感動を与えてくれます。




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