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スロヴェニア・クロアチア編


2005年6月1日より8泊9日でフランクフルト経由オーストリアクラーゲンフルト空港へ(オーストリア)その後バスでまずスロヴェニアへと向かいました。この国は、チェコから別れて9年前に独立しました。豊かな自然美を誇るこの地のブレッド湖を訪れました。1週しても8kmほどの小さな湖ですがそのエメラルドグリーンの湖面には、ユリアン・アルプスが映しだされ優美な姿を見せていました。可愛らしい小船で彷徨い、湖の真中の小さな島にバロック様式の古城ブレッド城がそびえ、丘の上に白亜の聖マリア教会をぽつんと佇んでいるのを湖上から眺めました。

















スロヴァニアの古くから交通の要衝であった首都リュブリャーナには、古代ローマ、中世、ルネッサンス、バロック、アールヌーボー様式の美しい教会や古い貴族の館など歴史的建物が数多く残っており、訪れる観光客を魅了しています。また、このリュブリャーナの街の中心には、川が流れ川沿いには、ヨーロッパの香りを漂わせる様々なカフェが軒を連ねています。川沿いに、プレゼレン広場がありその広場から川を渡して架けられている3本の橋がとても美しく装飾的で印象深い橋でした。




















スロヴェニアの半分近くが、石灰岩、カルストであり、小さなこの国には、6000以上の洞窟が発見されているそうです。特に有名な鍾乳洞がポストイナ鍾乳洞で全長25kmも続いています。出入り口の2kmを観光客は、何両も連結した屋根のない電気トロッコで全速力で移動します。途中、鍾乳石が頭すれすれに通過して、迫力満点でした。世界有数の鍾乳洞の迫力を存分に味わえました。















クロアチアの首都ザグレブから南へ120km、ボスニア国境近くのカペラ山系に石灰岩質の山塊が創り上げた青緑色の澄んだ16の湖を持つ国立公園がプリトヴィツェ湖群国立公園です。湖と湖から湖へと流れ落ちる幾筋もの滝が織り成す造形美、そして人が今だ荒らすことのなかったこの秘境のブナやもみの生い茂る森の緑の美しさ、青々としてエメラルドグリーンに輝く湖の水の美しさは、世界80カ所以上旅をした中でも抜きん出た美しさを誇っていました。世界遺産にも登録されたこの地は、また、湖に沿って尾瀬のように木でできた遊歩道が縦横無人に連なっていて、澄み切った空の下、おいしい空気を胸いっぱいに吸い込みながらのんびりと散策するのには、最高の場所でした。マイナスイオンを体いっぱい受けて心から癒されました。


















7世紀以降の中世から変わらぬ街並みを城壁と塔がとり囲むドブロヴニクは、クロアチアで最も美しいと云われ「アドリア海の真珠」と称され、世界遺産の一つに讃えられています。青々とした空、そしてさらに青く、透明に澄み渡るアドリア海に臨んで軒を並べる赤レンガの屋根の家々、石畳の路地、歴史的な宮殿や大聖堂、教会が軒を連ね、瀟洒な街並みが続いていました。中でも聖ロヴロ大聖堂は、ロマネスク様式とゴシック様式の融合建築が壮麗で心打たれます。91年旧市街へのユーゴの攻撃の時には、砲弾2300個も受け全建物の7割近くが被害を受けたそうです。しかし、建物の増改築の際には、屋根は、赤い瓦をそして壁には、白い石を使うことを厳しく指定されているためこの美しい街並みが保持されています。20世紀半ばまで古い瓦と新しい瓦の色の差が歴然とついてしまうので、瓦の吹き替えをする近くの村の民家から古い瓦を譲ってもらったりして色を揃えるように努力したり街の美しさを保つための人々の目に見えない努力が続いています。























セルビア・モンテネグロの古都で世界遺産であるコトルへと一路海岸線を南下し、国境を越えていきました。アドリア海から1000m級の山々に抱かれた神秘のフィヨルドは、圧巻でした。城壁に囲まれた市内も中世の面影を残す美しい街並みを誇っていました。石畳を踏みしめながら歴史を今に伝えるセルビア正教会、ロマネスク様式の聖トリフォン教会、そして時計塔などの立ち並ぶ街並みを歩いて異国情緒を存分に味わうことができました


















「小ウイーン」と言われるザグレブは、クロアチアの首都で900年以上の歴史を有する100万都市であります。標高1000mのメドヴェドニツァ山の南斜面に発達したこの街は、緩やかな丘陵に大聖堂や赤い屋根のゴシック様式やバロック様式の建物が整然と並び、路面には電車が縦横に走っていてとてもお洒落な街でした。近郊には、絵画のように美しい風景が連なっていました。穏やかな緑の丘陵が続き手入れの行き届いたブドウ畑や果樹園があり、芳しい芳香を放っていました。絵画のような村落が続き、中世の城や教会が小高い丘の上に佇んでいました。



















青く澄み渡った海、鋭くそそり立つフィヨルドの断崖、煌く陽光、緑に輝くブナなどが生い茂る森、そして赤い屋根白い壁が印象的な中世からの美しい街並みなど、言葉に尽くせないほど美しい風景がたくさんありました。独立戦争の傷跡は、建造物にも人々の心にも深く刻まれ、まだまだ癒えていませんが苦難の独立を遂げてから中欧屈指の観光地は、かつての活気が徐々に取り戻されつつあるようです。素朴な人々の心、自然の美しさを心から満喫できる旅でもありました。クロアチア・スロヴェニアの旅を色にたとえるとこの後も環境破壊に侵されること無く保たれていて欲しいプリトヴィッツェの美しい緑だと思いました。









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