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東欧編





母なる大河ドナウ紀行ということでハンガリーはブタペストからチェコのプラハ、オーストリア、ウイーンを旅しました。飛行機から見下ろしたプラハ市街は、素晴らしい田園風景の中にお揃いのオレンジの可愛らしい屋根の家々が軒を連ねていました。この地に降り立ち街を散策するとやはりきれいに敷き並べられた石畳、オレンジの屋根、淡い黄色やピンクの壁、美しい緑に彩られた心地よい街並みが広がっていました。プラハの旧市街地には、赤やピンク、橙など壁の色を変えたり、形に少しづつ変化を持たせながらも調和している建物群が目に留まりました。この一帯は、ナチスドイツの頃のユダヤ人のゲット-だったという悲しい歴史を持つ場所でもありました。













カルロヴィ・ヴァリは、プラハの西140kmに位置するチェコ有数の温泉保養地です。16世紀から近隣諸国の王家にも人気があり、ロシアのビョートル大帝や英国のエドワード7世も顧客だったそうです。また、世界的な音楽家ベートーベンやモーツアルトも訪れたそうです。欧州各国から毎年多くの観光客や湯治客で賑わう歴史的名所でもあります。ここに立ち並ぶ建物は、色とりどり、銘々に装飾されて個性を発揮しているのですがトーンを揃えてグレイッシュな色使いをしてあり全体としてどれか一つの建物が特別に目立つというのではなくきれいにまとまっておとぎ話に出てくるような可愛らしい街並みをしています。






ドナウ河畔の美しい古都、ドイツのレーゲンスブルクやバッサウ、オーストリアのリンツを経由してウイーンに入りました。ユネスコ世界文化遺産に登録されているシェーンブルグ宮殿を訪ねました。栄華を極めたハプスブルグ家の夏の離宮であります。マリア テレジアとその子供達が過ごした部屋、ナポレオンがウイーン占領時に使った部屋、皇帝フランツ・ヨーゼフや皇妃エリザベートが生活した部屋などここには、オーストリア,ハプスブルグ帝国640年の大きな歴史が刻まれています。シェーンブルグ宮殿は、ベルサイユ宮殿に対抗して作られたバロック様式の建物です。内装は、ロココ調で絢爛豪華に装飾されています。マリア・テレジアが自分の趣味で改装し、特にこの外観は、マリア・テレジア・イエローと呼ばれる彼女が愛したクリーム色の外観をしていました。














旅の締めくくりは、ハンガリーの首都ブタペスト観光を楽しみました。その途中訪れたのが聖イシュトバーン教会です。ハンガリーの初代国王、イシュトバーンがキリスト教を保護し国内に広めました。19世紀末から20世紀初めにかけてその功績を称え死後、聖人に列せられた彼にちなんで建てられました。2本の塔と中央にドームがそびえるネオ・ロマネスク様式の壮麗な教会です。訪れたその日は、結婚式が行われており花婿花嫁を初めとする一行が華やいでいました。日本では、黒一色の男子正装ですが黒に混じって紫色の正装が見受けられました。紫は、日本でもそしてヨーロッパでも高貴で神秘的な色とされて染色技術もとても資金がかかり貴重なものでした。それ故皇帝や貴族、日本では、高僧の着用する袈裟の色でもありました。大切なものだから大事な時に着るということでフォーマルとして使用されているのでしょう。とても興味深かったです。ドナウ河沿いの肥沃で緑豊かな土地に発展した歴史ある文化都市を多いに楽しんだ旅でした。















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